「泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会」は8月26日付けで、防衛庁
に対しイラク派兵に伴う空港使用についての情報公開の請求を行いました。
請求の項目などはは以下のとおりです。
1.イラクへの自衛隊派遣(第1次〜7次の実績と今後予定があるならその
予定)に伴い、使用した日本の空港名称と所属(自治体か民間か自衛隊か)
2.使用年月、時間(離陸時、着陸時)
3.使用部隊の所属名称
4.輸送物資の品名、数量
5.隊員の数、服装(私服か制服か迷彩服か)、携行装備(拳銃、軽機銃など)
一覧
◆同連絡会は第5次〜6次派兵開始にあたり、関空からの「アントノフ」
(軍需物資輸送)や民間チャーター機(隊員輸送、何れも日通を窓口とする
外国籍機)について申入れした(1/28〜4/17計5回)。その際、関
空当局に物資内容や隊員輸送の携行品など問い糾したが、分からないなど曖
昧な返答を繰り返し果ては黙り込んでしまうという対応だった。
◆同連絡会は空港建設反対運動開始以来、情報公開請求は今回が始めてで苦
心したようだが回答はまだ届いていない。
ところで、名古屋訴訟関係者がイラクでの空自C−130輸送機の輸送内容
を防衛庁に情報公開請求したところ、肝心なところはすべて墨塗りだったと
いう。先日もこの件について大阪イラク訴訟(第8回)報告会で弁護士が、
分厚い公開資料コピーを示しながら報告していた。
「人道支援」の名目上、医療機器や小型発電機などの品目は公開しても、
多国籍軍の兵員・武器弾薬輸送部分などは墨塗りにしているものと思われ
る。
「部品」とのみ示されたコンテナに「どんな部品か」など改める権利は自衛
隊にるはずはない。小銃など携行する兵士輸送にしても、移動時は「護身
用」であるから、攻撃兵器に当たらないという解釈を自衛隊はとっているよ
うです。
◆航空法では民間機の爆発物搭載や外国機の軍事物資輸送は禁止し、各地空
港も軍事使用の禁止規定や住民との取り決めを交わしている。しかしこれら
軍事使用の歯止めは、米軍機寄港、有事法制、イラク派兵などで混迷し崩さ
れつつある。
イラク派兵開始に伴い、国交省は当初「自衛隊員は私服搭乗だから軍事使
用に当たらない」など答えていたが、1月8日羽田の業務支援隊のチャータ
ー機出発時以来、迷彩服着用のまま出発(帰国も)するのが恒例化してし
まった。
例えば伊丹の場合でも、迷彩服ベレー帽姿で駐屯地で壮行式典の後、隊員
や家族に見送られ、バスに分乗し関空に向かい、そのままチャーター機に乗
り込むといったコースが三度繰り返された。国交省や空港が何を言おうとも
自衛隊制服幹部にしては迷彩服で身を固めてこそ隊員の士気を高める、とい
う意向が働いているように思われる。(また、翌日にはクウエートに着くの
であり、乗り込むためにわざわざ着替えるなど非効率なことは到底できない
ということもあろう。)
◆昨年12月、防衛庁は岡山空港(県営第三種3000米滑走路)に空港使用を
打診したが条例を理由に断った。第5次からは警備が重視され、小銃・機関
銃・弾薬などと共に大型の 110ミリ戦車砲や84ミリ無反動砲、対迫撃レーダ
ーなど大型輸送機がチャーターされ輸送されることになっていた。
岡山空港のあと関空にも打診があったが、かねて関空は、人道上やむを得
ない場合や有事宣言の場合を除き軍事使用はしないと公言していたことから
断った。
防衛庁は急遽小松空港(空自と民間共用)から南アチャーター機で重火
器・武器輸送の手はずをとっていたが、理由不明のまま二日間待ちぼうけと
なる。
一方この予定日の2月3日、関空からアントノフがコンテナ物資など積ん
でクウエートに向かったが積荷の内容は明かさなかった。(空港職員によれ
ば、アントノフは一般貨物輸送のためにも、しょっちゅう来ている。だから
一々チェックできないなどとも言っていた。)
自衛隊側は小松空港に置き去りにされた重火器など、陸路で小牧基地に持
ち帰り、2月5日同小牧空港から第5次派兵第一陣約200人と共に小銃な
ど小火器はチャーター機で運んだという。
2月17日中部国際空港が開港され、小牧(名古屋)空港は第二種から空自
との共用のまま「県営第三種・名古屋空港」となるが、管制塔は国交省から
空自自衛隊管理に移行した。
問題の積残された重火器類は県営化の翌日、同空港からクウエートに運ば
れ、守山第10師団中心の第5次派兵第二陣約200人、第三陣の約100人
は何れも中部新空港からチャーター機でクウエートへ向かった。伊丹第3師
団中心の第6次派兵は5月7日以後三回にわたりイラクへ向ったが、5次6
次とも三ヶ月の任期を終え何れも帰国した。(第6次は8月27日帰国完
了)
西方第4師団を中心とする第7次派兵は7月30日から福岡空港(第二
種、空自共用、2800米)からチャーター機でイラクへ向かったが、熊本第8
師団中心の第8次派兵は11月始め頃、熊本空港(第二種、陸自共用、3000
米)から出発するものと思われる。
なお、空自第6期イラク輸送隊(今年4月出発。クウエートのアリ・アル
サレム空軍基地に駐留、200人体制で約100人づつ交代)は第7期と交
代し8月29日全員小牧基地に帰国した。昨年3月からの空輸実績は任務運
航170回、人員輸送約9000人、物資輸送約270トン(「朝雲」
05.9.1)と言うがそれ以上の詳細は不明。以上、つけ足しが長くなりまし
た。