2009年9月13日「反空港集会」基調

基 調

本日の泉州現地集会に結集された地元住民の皆さん!そして共に闘う仲間の
皆さん!
この8月30日の衆議院総選挙によって、1955年より続いた自民党政権は崩壊
しました。航空行政における無為無策、大型公共事業の典型としてつくられ
てきた多くの空港と周辺整備事業の道路や施設群が残りました。社民党の閣
内協力という連立協議の中で、辺野古の新空港建設及び沖縄の米軍基地に関
しては一定の前進がありましたが、来週立ち上がる新政権が、空港問題の根
本的解決をはかるかは予断を許しません。
わたしたちは、新政権の空港や雇用、環境、憲法、生活、福祉等への政治の
動きに関して、注意深く見て、場合によっては行動も起こしていかねばなら
ないと思います。
政権交代後の9月4日、関西新空港は、開港より15年の「記念の日」を迎え
ました。
開港15年たった現在でも、2003年より国から年間90億円の補給金を支給さ
れているにもかかわらず、関空会社はこの時点で、1兆1千億円を超える有
利子負債を残しています。15年という時を経ながらも一向に関空会社の借金
は減っていないのです。関空会社は、この上更に70億円を追加した補給金を
2010年予算に要求しています。2008年度の離発着回数12万8千回(平成21
年5月19日関空会社・発表資料)は、1本滑走路の限界16万回どころか財務
省との合意13万5千回にも到達していません。2009年の4月〜7月の4ヶ月間
の航空機発着回数は3万7066回と、開港当初の4ヶ月を除いては3番目に少な
い回数です。また、この5月から6月は航空旅客数が、連続して1月100万人
未満の利用でしたが、開港15年の中では、アメリカのイラク侵攻、SARS
のあった2003年の4月〜6月の3ヶ月以来2度目です。様々な関空優先政策を
押しつけてきたにもかかわらず、実績のあがらない関西空港の2期建設は必
要だったのでしょうか。関西新空港の運用を続けていくことが、負債を更に
増やし、禍根を残すことにならないでしょう か。
また、大阪府「3空港に関する提言(案)」は、関西空港の利用促進を促
すための戦略であり、関西空港の問題点を洗いだし、空港問題を根本から考
え直すものではなく、あらたなる空港関連事業による大規模な財政支出を伴
うものだといわざるを得ません。
空港島と共に大阪府の財政も限りなく沈んでいく構図を
はっきりと断ち切っていかねばなりません。空港建設に踊らさ
れ、夢を見た地元・泉佐野市は、早期健全化団体となりました。再生のため
に20年近くの年月をかけ、職員削減などの抜本的改革を進めていかねばなり
ません。関西空港への負担のつけが、府民や市民、そして民衆の日常生活に
拡大していくことを何としても食い止めていかねばなりません。
わたしたち泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会は、1972年より一貫し
て、空港はいらないと闘ってきました。関西新空港は、環境問題、地盤沈下
の問題、軍事利
用、過密な空域による安全性の問題等、山積する問題はますます深刻の度を
深め、わたしたちが開港前より指摘した問題点が如実に現れてきているとい
うのが現実です。空港建設に関しては国・地方自治体共、過去の様々な問題
を反省することなく建設を強行しています。石垣島では共有地の強制収用が
行われ、静岡空港は6月4日開港が強行されました。また、成田では農民追い
出し攻撃など進めています。こうした常軌を逸した攻撃に対し、わたしたち
は、民衆の連帯と共同で闘いを進めていかねばなりません。
わたしたちは、反開発、反空港など住民の生活と環境を守る闘いを精力的に
担い続けている全国の住民運動と連携し、闘っていかねばなりません。反空
港全国連絡会との更なる交流と連帯の中、反戦平和運動との広範な共闘の
下、空港をつぶすまで闘っていくことを表明し、今集会の基調報告としま
す。
2009年9月13日

泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会