●三里塚空港
三里塚の近況
報道によれば4月17日暫定滑走路供用の式典を行い、翌18日、本格供用となるようで
す。
滑走路の場所は公団の土地だけなので「自分の土地で何を造ろうと勝手だろう」というと
ころが滑走路が短い理由でもある。たしかに他人に迷惑や被害がなければ何を造っても文
句も言えないところもあるが、今回はそれで終わりではない。飛行機をそこから飛ばそう
とするからである。

空は、国土交通省や空港公団専用ではない。そこに無理がある。
昨年、空港に反対する人たちの集まりで、伊丹空港に行った。
丁度三里塚で仲間が住んでいる位置あたりが見学の場所で、そこで着陸の飛行機の状況を
体験した。音もかなりであるが、百姓の立場で実感したのは飛行機が過ぎた後、風が「上
空から降ってくる」ことであった。その直下の枝葉が激しくゆれ動いていた。
これに排気ガスの加わったら、と想像した。
私の仲間達は今でもいっしょに堆肥作りをグループでやってるか30年近く無農薬-有機
で百姓をしてきた。その畑は飛行機が発着する真近の直下にある。着陸時40M上空を飛
ぶその直下に全生活をかけて暮らしている。
伊丹の状況を置き換えると、引き起こされる事態は想像がつく。
78年の強行開港から24年にして、このような正念場である。
一般的には住んでいられない逃げ出しても無理がないという状況下になる。国や公団がそ
れを意図したというのは単純すぎる結果に期待するというのはあるが、何故なら、そのよ
うなことが進んでればとっくに反対闘争は存在しなく、成田空港は完全に完成していただ
ろうから。
だから、どのような正念場であっても、屈服という2文字は三里塚には無い。
しかし、切迫した状況と、引き起こる事態は、只、決意を高らかに表明するだけではすま
されない。
何らかの効果を考える上で、多くの皆様の知恵を期待し、お願いするものである。
(柳川秀夫)