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| V..v | 白 | 保 | メ | ー ル│\ | Jan.31.2003 | ||||||||
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| <第7回新石垣空港環境検討委員会> 鷲尾 雅久 |
1月21日、第7回新石垣空港環境検討委員会が石垣市内のホテルで開かれ、傍聴に
行きました。主な議題は、平成13年度環境現況調査結果の報告、生態系の検討、工法
検討委員会での赤土流出対策や工程の検討概要の報告でした。
[アセス手続きはそっちのけ]
平成13年度の調査結果というのは時期外れの感じですが、前回2001年4月16日の委
員会では、前半部分(四季調査では春夏)しか報告されていなかったため、その後の
部分を含めた報告です。しかし、一番の問題は、現在、環境影響評価方法書の縦覧が
行われている最中に、こうした報告が行われることです。方法書をまず作成し、それ
に対する意見を聞いてから調査を始めるのが、環境影響評価法の趣旨にかなったやり
方です。
生態系の検討も、今回のアセスの重点ですから、方法書作成の前に行われるべきも
ので、その検討結果が方法書に書き込まれるのでなければなりません。赤土流出対策
や工程も、環境アセスメントの前提として、方法書に書くべきものです。
さらに、後述のとおり、丁度この日、「新石垣空港整備基本計画(案)」の公開が
始まっています。これは環境アセスメントを始める前に当然終わっているべきものです。
手順も理念も無視して、できるものから手当たり次第という感じです。その中で、
環境アセスメントの手続きがないがしろにされ、法律で決まっているから「しょうが
なく」方法書の縦覧を行っているように見えます。これで十分な環境アセスメントが
できるのかどうか、危惧を覚えざるを得ません。
[予定地近くにカンムリワシの営巣木]
以上のような問題があるとは言え、判明した調査結果は今後のアセスに生かされな
ければなりませんから、報告をよく聞くことにしました。
その中では、予定地近くの山林に、特別天然記念物で絶滅危惧種(環境省レッドリ
ストの1A類)であるカンムリワシの営巣木が2か所で確認されたことが注目されま
す。いずれも予定地から1キロ台の距離しか離れておらず、委員からは、予定地との
距離を明らかにすることを求める意見が出ました。 また、すでに前回委員会で報告されていましたが、予定地近くに新たに洞窟が発見
され、カグラコウモリ(環境省レッドリストの1B類)が約3000頭生息していること
が確認できたことも再度報告されました。今回は洞窟の位置も図で示されました。そ
れによると、滑走路の北端近くの西側に位置し、予定地とはもっとも近いところで
2,30メートルしか離れていません。
[生態系の検討]
方法書では、陸域については、上位性の注目種としてカンムリワシ、特殊性の注目
種として小型コウモリが挙げられていましたが、この日の説明では、典型性の注目種
としてセッカ(小型の鳥類)が挙げられ、特殊性の注目種としてコガタハナサキガエ
ルが付け加えられています。海域については、サンゴ礁生態系に注目することが明示
されました。
また、飛行場の工事、設置、航空機の運行が、どのような因果関係の連鎖で注目種
さらに生態系に影響を及ぼすかの想定を踏まえた、影響予測の流れの図が示されました。
こうしたものは、方法書の内容となるべきもので、「取りあえず」方法書を出して
おいてから検討を行うのは、方法書の軽視であり、環境影響評価法の趣旨に反するも
のだと思います。
なお、委員からは次のような意見が出されました。
・以前行った調査と場所が異なっているようだが、同じ場所で繰り返し調査をするこ
とにより精度を上げ、生物相を把握できたかどうか確認できるようにする必要がある。
・生物群によってはレッドデータブックが作られていないものがあり、それに載って
いなくても注目しなければならない場合がある。
・人が手を加えた環境は外来種に都合がいい場合が多く、それが在来種を圧迫するこ
とがあるという視点が必要である。
・空港周辺に道路や建築物ができることも含めて影響評価すべきである。
・カラ岳切削にあたっては、表土を保存しておき、それを使って現在の表土と植生を
維持する工法を考えてほしい。
・サンゴ礁生態系は栄養塩が豊富でないのが特徴であり、そのことを踏まえて、栄養
塩の変化に着目する必要がある。
[今後の日程]
最後に環境検討委員会の今後の日程の案が説明されました。2月に工法検討委員会
との意見交換会、3月に方法書に対する意見書とそれに対する事業者の考え方を示し
て検討する委員会を開きたいとのことでした。
また、5月には方法書に対する県知事意見が出る見込みでなので、もう1回委員会
を開くことを検討しているとのことでした。その場合、4月から新年度の調査が始ま
るので意見をうかがいたいとの発言もありましたが、方法書に対する意見を聞いてそ
れを手直しする前に、さらに新たな調査を始めるのは、方法書軽視の「上塗り」と言
うべきものです。 <<新石垣空港基本計画案公表と意見募集>>
沖縄県は、環境検討委員会の開催と同じ1月21日に、「新石垣空港に関する整備基
本計画(案)」を公表しました。2月20日まで、環境影響評価方法書の縦覧場所と同
じ県内5か所で公開し、県のホームページにも掲載するそうです。1月29日には、石
垣市民会館で地元説明会も開かれました。
また、これについての意見を募集しており、3月6日までに郵送かメールで出すこ
とができます。詳しいことは県のホームページに書いてあります。
計画を変更するつもりはないようですし、環境アセスメントの手続きを始めておい
て何をいまさらという感じですが、意見を聞きたいというのですから、聞いてもらっ
てはどうでしょうか。
なお、環境影響評価方法書に対する意見書の提出期限は2月12日ですから、ご注意
ください。
ホームページのURLは次のとおりです。
http://www.pref.okinawa.jp/shin-ishigaki/
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# 『白保メール』ホームページに、バックナンバーを一括掲載しました。
新石垣空港方法書の抜粋も引き続き掲載中です。
http://www1.ocn.ne.jp/~shiraho/
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白保メール NO.42 03.1.31
発行者 鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
shiraho@estate.ocn.ne.jp